小代焼とは

- Kumamoto

上:写真奥が、青みがよく出た青小代、左が白っぽく焼き上がる白小代、右が深い茶色を呈する黄小代。 下:野武士のような風格で、どっしりと重厚感のある古小代の花器。

熊本県の北部、小岱山麓で約400年前から焼き継がれている陶器の系譜を言う。2003年に、晴れて国の「伝統的工芸品」に指定され、現在は、荒尾市を中心に12の窯元が小代焼を受け継いでいる。その起源は、文禄の役(1592年)後、加藤清正公に伴われてきた朝鮮の陶工達が、小袋山麓に窯を拓いたことに遡る。
小代焼の特徴は、鉄分の多い小代粘土を使った素朴で力強い作風にある。粗めの陶土に、藁や笹の灰からとった白釉や黄色釉を流しかけして焼成する。釉薬の微妙な配合の違いで、青小代、黄小代、白小代の3系統に分かれるのが、最も際立つ点だ。藁灰と土の中の鉄分が融合することで青く発色する。白小大は藁灰を多めに、黄小代は木灰を多くする。この調合の妙による釉薬の深い色合いと、躍動感あふれる、自由奔放な流しかけの文様が、力強いフォルムと調和して、素朴ながら、品格のある器を作り出す。
小代焼は、細川家の庇護を受けて発展していくが、明治の廃藩置県後は、藩による買い上げが途絶え、廃業が相次いだ。昭和になって、近重治太郎(現在の「たけみや窯」に受け継がれる)などの尽力によって復興し、現在は12の窯元が切磋琢磨する。今回はそれらの中から、長尾智子さんの友人でもあり、「瑞穂窯」の代表である福田るいさんに、ナビゲーター役をお願いし、「松橋窯」、「本谷 ちひろ窯」、「ふもと窯」、そしてご自身の「瑞穂窯」を案内してもらった。

現代的なフォルムの器でも、青小代、白小代、黄小代それぞれの釉薬の違いが魅力となる。
黄小代に蒔釉掛けという、独自の技法を施した大皿。小代焼の進化した形の一つ。
 

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