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"フクヘン" こと元BRUTUS副編集長、鈴木芳雄が案内する九州のアート ART in KYUSHU 第五回 宮島達男「その人と思想」展 福岡・三菱地所アルティアム >
宮島達男「その人と思想」展 展示作品1
宮島達男「その人と思想」展 展示作品1
- Fukuoka-city, Fukuoka
東京藝術大学入学後、初の大学祭でのイベントとして企画した作品。音校(音楽学部校舎)と美校(美術学部校舎)の乖離を埋めるため、ピンク色のロープで両方の校舎を繋いた。
「震災があってからよく聞かれるようになった "つなぐ・つながり"ということを、宮島さんはすでに東京藝術大学に入った一番最初の作品《プロジェクト102》で手がけていたんですよね。作品自体はクリストの影響を感じますが、イヴ・クラインのオマージュ作品であったり、美術を志した当初から"現代美術をやるんだ"という強い意志を感じました。当時は今ほど海外の現代美術の情報が少なかったはずなので、きっとものすごくリサーチを重ねていたのだと思います。現在の宮島さんの作風をみると、体を張ったパフォーマンスは想像つきません。とはいえ、リチャード・セラやアニッシュ・カプーアにしてみても、パフォーマンス的な色合いが強いものがある。宮島さんの場合、初期衝動ともいうべき"何かやらなければ!"という思いが体から溢れ出ていたのでしょう。また、初期の作品をここまで精密に記録していることも驚きです。記録・痕跡というものに執着があるようにも思えますね。さらに当時は半導体などデジタル・ガジェットをモチーフにしていたアーティストも多かったのですが、宮島さんはコンセプトをきっちりと練り上げた。そこが他のアーティストとは異なり、海外でも評価されたのだと思います。写真だけでなく実物が展示されている《Sea of Time》は、やはり美しいですよね。暗闇の中に浮かび上がる光は波がざわめいているようにも見えますし、心臓の鼓動にも感じます。生き物のメタファーであったり、曼荼羅だったり…… 見る人によってさまざまな解釈が出来る。霧島アートの森にある《Changing Time with Changing Self No.25 –W》や熊本市現代美術館の《Opposite Vertical on Pillar,133651 series》など、九州には宮島さんの作品が常設で見られたり、コレクションしている美術館があります。この展覧会を見て、さらにその作品たちを見返すとより深く作品を理解することが出来るはずです」


三菱地所アルティアム
福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
tel 092-733-2050
最寄り駅:西鉄福岡天神駅より徒歩2分/地下鉄天神駅より徒歩3分
イムズから:8階エスカレーターを降りてすぐ左手、またはエレベーターを降りて右すぐ
開館時間:10:00〜20:00
"フクヘン" こと元BRUTUS副編集長、鈴木芳雄が案内する九州のアート ART in KYUSHU
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